この沖島。まず、その渡航手段であるが、車で目指す場合、近くの駐車場にとめなければならない。
フェリーのようなごっつい船で、車ごと渡航できるかというと、そうではないのだ。
快適な船の旅をしながら、僕たちは沖島に上陸した。
シンプルを極めし、お子様地図に遭遇。
まずはこの沖島の全体像を知ろうということで、とりあえず僕たちは、あたりをぐるぐる歩いてみることにした。
この滋賀県の離島において、ともかく絶景に遭遇しなければならなかった。
僕たちは、滋賀県の絶景を集めたカレンダーを作るため、沖島に上陸したのだ。
不安を隠しきれぬまま、僕たちはあたりをうろうろ進んでいった。
琵琶湖を眺めながら、ぐるりを歩いてゆける道を進んでゆくと、ちょっとだけ幻想的な植物トンネルを発見した。
また、道端に桜の木が連なっていたので、春の桜の花見として観光するのもいいかもしれない。
この離島は、民宿や猫やら、ほかにも楽しむポイントはありそうである。
そして、気になっていたのが『ケンケン山』という小高い山である。
名前が面白かったのと、登った先の展望が絶景なのでは?という期待を込めて、ちょっとした登山の気持ちでそちらに向かった。
そして、登山開始!
‥が、20分後‥
なんの準備をしていなかった僕たちは、夏の猛暑にうちのめされた。
脈絡なくピース写真を撮ったのは、もう引き返そうよ、という僕から友へのメッセージであった。
動画を見ていただけるとお分かりかと思うが、サキアさんはまだ体力があったので、まだ登りたい気持ちがあったかもしれない。
が、普段ナメクジのごとき運動不足であった僕が、もはや体力の限界だったので、引き返すようアピールした。
やむなく、撤退。
近くの公園で休憩しつつ、僕は頭を巡らせた。
なんかええの撮れたっけ?
写真担当の彼に質問をすると、彼はニヤリと笑ってごまかすのであった。
こうして滋賀県8月のカレンダー写真は、特に想い入れもないまま決定したのであった。